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なぜ、駆除する必要があるのか
多くの方がご存じと思いますが、新潟県北魚沼郡の銀山湖にブラックバスが大量に密放流されてしまいました。現在、漁協や地元関係者、新潟県内水面漁連が協力して捕獲駆除活動を展開しています。
ブラックバスやブルーギルをはじめ、ニジマスなどの外来魚はどれも同様に環境や生態系に対して悪影響をあたえる危険性をもっています。古来から外来魚(種)が多く導入され、日本の環境や生態系は変化してきました。しかし、その変化はゆっくりしたものであったはずです。ゆっくりとした変化により、在来種と外来種間で棲み分けなどが行われ、生物の多様性も保持できていたと考えます。
しかし、ブラックバスやブルーギルはその強い繁殖力ゆえに生態系に急速な変化を与え、生物の多様性を損なう可能性が大きいのです。急速な変化により、森林の荒廃にいたるまで予期せぬ影響が出ることも考えられます。
ブラックバスやブルーギルを移植しようとするものは、環境や生態系に与える影響がニジマスなみに少ないことを証明する必要があるはずです。それができない限り移植には反対し、駆除する必要があります。「イワナやヤマメが釣れなくなるから反対」ではありません。
ブラックバス釣り雑誌は、楽しさを伝えるだけで、バスの危険性、悪影響を全く伝えていない様に感じます。悪影響の象徴的な例は琵琶湖。バスが入ったことで、漁業が成り立たなくなるほど在来種が減っています。
もちろん水質悪化など環境面での影響で魚が減っている面もありますが、本来いないはずのブラックバスがいることで、拍車をかけています。水質汚濁防止など水辺の環境改善と同じ観点で、バス駆除に取り組まなければいけないはずです。
ブラックバスの生息域が拡大する原因
ブラックバスの生息域が拡大する理由は密放流によるものが主因です。銀山湖のような大規模な密放流は企業や業界によるものと推測されますが、小さなえん堤や池は、密放流の意識の全くない子供たちを中心とした「移植」が大きな割合を占めているとみられます。そこには、個人(企業)的な利益、欲望が見て取れます。
密放流(移植)者は例外なく「ブラックバスを釣る(釣らせる)ために密放流」しています。自分だけの秘密の釣り場をつくるため、一生懸命に「移植」を行う心理は理解できます。「イワナの隠し沢」のように…。
「移植」が行われる理由として、情報不足からくるブラックバスの危険性についての無知があると思います。雑誌をみてもブラックバス釣りの楽しさは教えても、秘めた危険性について伝えるものは、極めてまれに思われます。また、「移植」を推進するかのような記事も見受けられます。雑誌以外のメディアも同様です。
洗剤や天ぷら油による汚染を知る機会はあっても、ブラックバスによる生態系の破壊を知る機会はあまり提供されていないようです。彼らにブラックバス釣りの弊害を認識してもらうことは容易ではありません。話をしても、ほとんど関心を持ってもらえません。ブラックバスブームをつくったときのように、雑誌やテレビの影響力が必要なようです
ブラックバス釣りのブームは密放流に拍車をかけましたが、こちらではその背景に、イワナやヤマメなどの渓流魚が釣れなくなったことがあることも無視できません。魚野川流域でも、まともな釣果の得られる河川は激減しました。銀山湖も例外ではありません。人々は口をそろえて「昔は釣れたのに…」といいます。また、ブラックバス釣りをする理由として「渓流魚が釣れないから」と答える人も多くいました。
ニフティの会議室をでのやりとりの中に、「有名釣り具企業の中には、バスの養殖設備を完備し、移植(密放流)を計画的に行っているところが複数ある。」との、発言がありました。この方は、確かな証拠を持っているようで、「告訴」「不買運動」を展開するとの発言もありました。
(協力したいと思い、証拠の提供をお願いしましたが、手厳しく断られました)
在来種(鮎やワカサギ)の放流でバスの生息域が拡大する?
県内の漁協に問い合わせ、放流魚の購入ルートを調べました。
アユは人工(養殖)、海産、琵琶湖産があり、生存率向上のため一時(3〜6cmくらいになるまで)飼育された後、放流されます。アユの放流にバスの稚魚が混入することは、過去にはありましたが、最近はバスのはね出しを徹底しています。混入する可能性が高いのは琵琶湖産稚アユですが、漁獲量が大きく減少していることもあり百パーセント徹底しています。
アユの放流のせいなら、今頃日本の川はバスだらけになっているでしょう。
ワカサギは発眼卵で放流されているので、混入は考えられません。
ヘラブナやコイなどは、すべて養殖で地元養殖業者から購入しています。コストのかかる天然物(湖沼で採取したもの)は使いません。地元業者が霞ヶ浦産を仕入れることもありますが、霞ヶ浦では網イケスで養殖を行っているので混入はありません。
では、バスの生息域はなぜ拡大するのでしょう?
間違いなく「バス愛好家による違法な密放流」です。
(関東や関西で洪水によりバスの生息地が拡大した事例もあるが、元々は密放流されたもの)
ブラックバス釣りには賛成。しかし・・
バスを放流するならば生態系への影響がないと、在来種と共存できると、研究機関の力を借りて科学的に証明しなければいけない。
正規の移植手続きと許可があれば、バスの放流及びバス釣りは認められて当然である。
しかし、密放流という違法行為の上になりたっている現在のバス釣りは何かおかしい。「バス優先」の棲み分け論には賛同できない。
趣味を越えて賞金目当てとなったの釣りにも違和感がある。利益最優先の企業(業界)は、自分で自分の首を絞めて居ることに気がつくべきだ。
キャッチ&リリースは生命を尊重することを教える?
決して生命を尊重する行為とは思いません。
キャッチ&リリースは魚資源を減らさないための一手段にすぎません。
生命を尊重するなら、はじめから釣らない方が良いでしょう。
一歩引いて見ると、キャッチ&リリースは強者が弱者の生命をもてあそぶ行為、いじめと大差ありません。他の生命を己の快楽のために傷つけておいて、かわいそうだから逃がしてやるでは問題が残ります。
しかし、年々減少する魚資源のことを考えた場合は、非常に有効な行為です。
将来にわたって、末永く魚釣りを楽しむための一手段として、キャッチ&リリースは必要と考えます。
キャッチ&リリースの意義は別のところにあるはずです。
「注意」新潟県ではブラックバスのキャッチ&リリースは禁止です。
渓流魚が減っているのもブラックバスのせい?
渓流魚が減っている理由は多々あると思いますが、この責任の大半は渓流釣り愛好家にあると考えられます。釣り人口で考えた場合、ブラックバス釣り愛好家と渓流魚釣り愛好家の数は大差ないように思います(最近はブラックバス愛好家の方が多い?)。しかし、ブラックバスは数を増し、渓流魚は数を減らしています。放流数では、毎年大量に放流されている渓流魚がはるかに勝っているはずです。それでも渓流魚は減少し、釣れなくなっています。
ブラックバス釣り愛好家は釣った魚をほとんど殺しません。釣った魚を大切に扱い、ていねいなリリースを心がけています。話をしてみると、自分たち(釣り人)が魚(資源)を守るという強い信念を感じる人が多いのです。その姿勢には敬意を表する必要がありそうです。一方、渓流魚釣り愛好家はどうでしょうか。
後を絶たない密漁や遊漁規則違反、大量捕獲や年々増加するコンビニの袋入りゴミなど渓流魚の減少に拍車をかけています。ブラックバスの被害を心配するより、釣り人が与える被害を先に心配する必要がありそうです。
魚野川や銀山湖では、これまでのような放流に頼った渓流魚釣りは限界を迎えているように感じます。「釣るために放流する」ことは、ブラックバスの密放流と大差ありません。
では、渓流魚釣りを末永く楽しむために渓流釣り愛好家が出来ることはないのでしょうか。
ブラックバスの密放流に対抗することも重要ですが、渓流魚を守り育てる必要もあるはずです。「匹数制限」「体長制限」「キャッチ&リリース」が解決策とも思えませんが、資源を守るためには必要であることは確かです。
「魚釣り=漁」と考えるか「魚釣り=娯楽(ゲーム)」と考えるかで大きく違いますが、前者の考えだけでは、近い将来に魚釣りが成立しなくなる可能性が大きいのです。実際に魚野川や銀山湖では魚釣りが成立しなくなりつつあります。
「魚釣り=娯楽(ゲーム)」と考える人たちは、魚釣りを末永く楽しむために「匹数制限」や「体長制限」「キャッチ&リリース」を実践しています。渓流よりはるかに資源量の多い海においても。(せっかく資源が回復しても魚釣りを漁と考える人たちが根こそぎ持って帰るというジレンマもあります。持って帰る人のほとんどいないブラックバスは各地で増えています)
多くの渓流釣り愛好家は、天然魚を求めているはずです。元は放流魚であっても、生き残り子孫を残せば、天然に近い魚の再生が可能です。
魚釣りですから魚を釣るのは当然ですが、釣った魚を個人的な欲望を満足させるためだけに殺し続ける限り、資源は減少します。魚がいなければ釣りは成立しません。
バス駆除にはバスアングラーの協力が不可欠
銀山湖でのブラックバス駆除活動を通じて、密放流に対抗し問題を解決するには、ブラックバス釣り愛好家の理解と協力が必要不可欠と考えるようになりました。
過去のブラックバス問題は、ブラックバス釣り愛好家との確執が問題を悪化させていたように思います。
そのことが、一般のブラックバス釣り愛好家にバス釣りの弊害を伝わり難くし、ブラックバス擁護論者を増長させて影響力を大きくさせてしまいました。
駆除は身内だけで行い、当事者であるはずのブラックバス釣り愛好家を無視して、一方的に悪者にしていた感があります。当事者の一方を無視した駆除活動は風化が早く、結局「ブラックバス容認」となる懸念があります。そうしないためにも、銀山湖の駆除活動はブラックバス釣り愛好家を含めた一般の釣り人、釣り具メーカーや業界に協力をもとめ、イベント的な駆除活動を行う必要性を感じています。
イベント的な駆除活動実現のためには多くの問題を解決する必要があります。すでに、少数ですがブラックバス釣り愛好家の協力を得ています。実現に向けて少しずつ前進しています。
一般のブラックバス釣り愛好家、特に子供はブラックバスの弊害をまったく理解していません。彼らに理解してもらう努力をすることは、ブラックバスの密放流に反対する者の義務と考えます。同様に、魚と魚釣りが出来る環境を守ることは釣り人の義務と考えます。
いろいろ調べてみると、アユやヘラブナなどの在来種の放流に混入など不可抗力によるバスの生息地拡大は無いと判断できる。過去、バスの危険性が知られていない時期には混入があったが、少なくともここ数年の急速な拡大には無関係だ。
ここ数年の急速な拡大には、違法とは知らない(知らされていない)子供が関与している。
子供を責めるつもりは無いが、違法行為であることを知りながら教えなかった大人には問題があったと思う。
最近、密放流者を指摘するメールが増えている。
etc...
噂や想像の域を出ないものが多いが、真実性の高いものもあるように思われる。
釣り雑誌には、さすがに直接密放流を促進する記事は無いが、遠回しに勧めているともとれる記事は多く見られる。しかし、密放流の禁止を呼びかけるものは皆無に近い
密放流が減らない原因は、この辺にあるような気がする。
「みんながやっている」「生活のため」という姿勢にも疑問がある。バスによって被害をうけた人にも「生活」があるはずなのだが・・
バスの生息地拡大に対して、一般のバスアングラーを責めるべきでは無い。密放流した「誰か」を責めるべきだ。同時に渓流魚が簡単に釣れない環境にした渓流釣り関係者にも責任がある。
ただし、新潟県でリリース禁止となったのは、渓流魚禁漁期の銀山湖で「バスには禁漁が無い」と主張し、産卵期の魚を守ろうとした地元の者とトラブルを起こて、関係者の反感を買った一部のバスアングラーにも責任がある。
密放流をしているのは誰?(寄せられたメール等から考える)
いろいろ調べてみると、アユやヘラブナなどの在来種の放流に混入など不可抗力によるバスの生息地拡大は無いと判断できる。過去、バスの危険性が知られていない時期には混入があったが、少なくともここ数年の急速な拡大には無関係だ。
ここ数年の急速な拡大には、違法とは知らない(知らされていない)子供が関与している。
子供を責めるつもりは無いが、違法行為であることを知りながら教えなかった大人には問題があったと思う。
最近、密放流者を指摘するメールが増えている。
etc...
噂や想像の域を出ないものが多いが、真実性の高いものもあるように思われる。
釣り雑誌には、さすがに直接密放流を促進する記事は無いが、遠回しに勧めているともとれる記事は多く見られる。しかし、密放流の禁止を呼びかけるものは皆無に近い
密放流が減らない原因は、この辺にあるような気がする。
「みんながやっている」「生活のため」という姿勢にも疑問がある。バスによって被害をうけた人にも「生活」があるはずなのだが・・
バスの生息地拡大に対して、一般のバスアングラーを責めるべきでは無い。密放流した「誰か」を責めるべきだ。同時に渓流魚が簡単に釣れない環境にした渓流釣り関係者にも責任がある。
ただし、新潟県でリリース禁止となったのは、渓流魚禁漁期の銀山湖で「バスには禁漁が無い」と主張し、産卵期の魚を守ろうとした地元の者とトラブルを起こて、関係者の反感を買った一部のバスアングラーにも責任がある。
ブラックバス密放流の疑いで男性を書類送検
ブラックバスを密放流したとして、富山県警上市署は16日、魚津市の男性会社員(25)を、県内水面漁業調整規則違反(指定魚種移植制限)の疑いで富山区検に書類送検した。ブラックバスはアユの稚魚などを食い荒らすとして各地で問題になっているが、摘発されるのは珍しい。
調べでは、会社員は9月中旬、上市町広野の山中にある農業用ため池に、ブラックバス5匹を密放流した疑い。密放流に気づいた通行人が、会社員の名前などを聞き出し、同署に届け出た。
会社員は近くの川で釣ったブラックバスをクーラーボックスに入れて運んで来たという。調べに対し、男性は「自分の釣り場にして、楽しもうと思っていた」と話しているという。
ブラックバスは、ルアー釣りなどで人気の魚種だが、繁殖力が強いため、放流されると生態系に悪影響を及ぼすとして、全国で問題になっている。富山県では1993年から、ブラックバスの放流が禁止されている。
(朝日新聞富山版 11/17より)http://www.asahi.com/
新潟県の規制策とバスの生態研究報告(午前の部)
パネルディスカッション「バス問題の現場から」(午後の部)
気になったこと
参考
IGFAが行ったリリース後の生存率調査結果
かなりの長期にわたった調査だったようで、サンプル数も多く信頼性は高いと思われる。リリースが前提となっていたので、釣った魚はかなり丁寧にあつかわれたと思われる。リリースは魚資源を維持するために有効であることを裏付ける結果となった。対象漁の違いを考慮しても、全体の技術力が高い日本のバスアングラーは、100%近い生存率になると思われる。
シンポジウムを終えて
第一回と言うこともあり、段取りの悪さも目立った。確かに、圧倒的少数であったバス派(?)の方への配慮は足らなかった。反省点も多く、課題も残った。
熱心なバスアングラーが参加してくれた事で、活発な討論が出来た。彼らのおかげで、反対派の決起集会にならずに済んだ。
現在のバス釣りは、「遊び」「娯楽」の範囲を逸脱した「迷惑」「混乱」を各所に与えた。その事実にふれ、多くのバスアングラー知らない所で、大変な思いをしている人がいることを、彼らに見てもらう事はできたと思う。
また、バスアングラーの情熱に直に触れることが出来た。大変有意義であったし、学ぶべき所があった。彼らは真剣にバスのことを考えているようだった。
もっと多くのバスアングラーに参加してもらいたかった。
いろいろな人に会えて良かった。
最も残念だったことは、銀山平の人たちの姿が見えなかった事。
県及び漁協から
(2001年2月24日(土)立教大学池袋キャンパス)
東京新聞 朝刊 2001年2月25日
ブラックバスは「悪玉」か 擁護派・駆除派初の討論
予想上回る1000人参加
全国の湖沼などで増殖を続けている肉食の外来魚・ブラックバスについて、擁護派と駆除派の双方が顔をそろえて考えをぶつけ合う初めての公開討論会が二十四日午後、東京・池袋の立教大学で開かれた。四時間近くに及んだ激論の中から見えてきたものは――。
討論会は、ブラックバスの繁殖が生態系に与える影響を危ぐしている市民団体「生物多様性研究会」(秋月岩魚代表)が「日本釣振興会」(事務局=東京都中央区)などに呼び掛けて実現した。アウトドアライターの天野礼子さんと、神奈川県立生命の星地球博物館・能瀬宏主任研究員がコーディネーターとなり擁護派からタレントの清水国明さんら三人、駆除派からも写真家の秋月代表ら三人がパネリストとして出席した。
教室からあふれモニター中継も
正反対の意見を持つ面々が一堂に会する初めての場。全国の漁協関係者やバス釣り愛好家らの強い関心を呼び聴衆は千人を超えた。大学側は五百人収容の教室に加え急きょ別の大教室も用意しモニターで実況中継もした。
討論は冒頭から“戦闘モード”。「バス釣りは既にアウトドアスポーツ」などと主張する清水さんらに、秋月さんが「あまりに幼稚であきれる」と応酬し、会場からは大きな拍手とやじ。
両派一気に激突かと思われたが「その前に」と、東京水産大学の水口憲哉助教授。「ブラックバスの現状に対する無理解が、現在の混乱を招いている。在来の魚が減っている原因がブラックバスであることを示す科学的なデータはない」と指摘すると、出席者から「在来種が減った背景は開発、水質汚染、乱獲の三つ」との援護射撃も出た。
一方の駆除派。水口説を認めながらも「琵琶湖でもブラックバスはよく捕獲され、胃袋を解剖すると、アユやワカサギなどの在来種がたくさん出てくる。データがないからといってバスの影響がないとは言い切れない。在来種が減っているという被害は全国で報告されている」と反論。ブラックバスの密放流も後を絶たない現状を挙げながら、釣り人のマナーにも言及した。
「バスを駆逐さえすればいいんだ、というなら議論のしようがない。バス釣りをしている子どもたちの教育にもならない」との意見に対し、「ブラックバスが他の在来種を食べて生きているということを教えなければ。キャッチアンドリリースだけを教えることが本当に教育か」と、教育論をめぐる応酬も。「バス釣りがこれだけ盛り上がったのは、カッコ良さをことさら強調するコマーシャリズムにも問題がある」といった意見も出た。
「問われるのは魚ではなく人」
会場の出席者を交えた質疑応答では「ブラックバスは大害魚。到底許せない。バス釣りで生計を立てればいいという意見があったが論外だ」と怒る人も出たが「物心ついたころからバス釣りを楽しんでいる者にも配慮して」との訴えも披露された。
秋月さんは「私たちも擁護する側に近い部分があることが分かった。自然を破壊せず元通りに復元する人間の側の努力が大事」と強調した。
出席者たちは討論にどんな印象を持ったのだろうか。
千葉県から来た二十年来のバス釣り愛好家は「問題はバスだけではない。ヘラブナが増えすぎて、昔の釣りができなくなっている漁場もある。ブラックバスを悪玉にしているだけでは根本的解決にならない。ダム建設などの公共事業が釣りに与える影響も話し合ってほしかった」。討論会を主宰した立教大学の濁川孝志教授は「問われているのは、魚ではなく実は人間の方だと分かった。今日の大きな収穫だ。今後はヘラブナやアユの保全をテーマに同様の公開討論を開きたい」と語った。
24日のブラックバス公開討論で生物多様性研究会側のパネラーとして参加した鹿熊(かくま)と申します。勝手ながら、この会議室が最も私たちの真意の伝わりやすい場であると判断、今回の討論にいたるまでの経緯や、当日積み残した課題などについて補足させてください。
ほかのサイトも含め反響、感想のおおよそは理解しました。
自分たちの惚れ込んできたバス釣りという遊びが、反道徳的と指弾されることに戸惑う気持ちはよくわかります。サイトによってはマヌケだ揚げ足取りだ似非ナチュラリストだなどという罵倒もありましたが、あえてこういう討論を呼びかけ、パネラーとして壇上に出た以上、私はどんな批判も甘んじて受けたいと思います。
今回の討論会についてはさまざまな立場の方から感想や意見が寄せられています。もっとも多かったのは、表題にあった「21世紀のあり方」「ゾーニング」について未消化に終わったことに対する不満です。とくにバス釣り愛好家からそういう声が多く挙がっているということは、私個人として意外な発見でした。
この反響は、問題解決に向けてのひと筋の光明と考えます。皆さん「いったいこの事態はどうなってんだ、釣り業界さん」「なんで文句をいうんだよ、生物多様研とかいうやつら」という気持ちで、成りゆきを見に来たんでしょうね。会場からの鋭い視線にも、そんな真剣な思いが感じられました。
生物多様性研究会は「ゾーニングすら否定する全面駆除派」というニュアンスで伝えられることが多いのですが、私たちは、何がなんでも全面駆除・バス釣り禁止と唱えてきたわけではありません。ゾーニングの可能性については模索を続けたい。しかし、実現のためにはかなり高いハードルがいくつもあり、まず最初の条件は、違法放流の阻止にお題目でなく本気で取り組むこと、釣り人と釣り業界が状況を客観的に認識すること、そして過去の「暴走」に対し謙虚に反省することだと考えます。
これなくして、国民全体が納得できるバスのゾーニングはありえない、というのが私たちの一貫したスタンスです。
ところが現実はどうだったでしょうか。メーカーやバスプロ組織には、何年も前から「これを煽り続けることは非常に危険なのではないか」と意見を申し入れていましたが(個人の立場や取材などで)、「バスによる在来生物への影響は詳しく証明されていない」「ニーズがある」「ビジネスだから」「よそもやっている」と、聞き入れてもらえなかったのが実情です。
では、誰と話をすべきなのか。釣り人個人ではないはずです。多くのバス釣り愛好家は、むしろ「問題に巻き込まれてしまった気の毒なユーザー」だと思っています。私たちの会員にはフリーのジャーナリストも多いので、まずジャーナリスト同士でと、昨年夏「日本釣りジャーナリズム協議会」(会長・鈴木康友つり人社社長)に討論を申し入れましたが、「統一見解はない」という意味不明の理由で断られました。
結局、日本には健全な釣りジャーナリズムがほとんど機能していないことがわかったことを確認しただけで終わり、次にメーカーや流通業者、釣りマスコミ幹部などが要職のほとんどを占める財団法人・日本釣振興会に申し入れ、今回の公開討論開催の運びとなったわけです。
あの日、われわれが期待していたのは、日釣振側の潔い反省の言葉でした。ひとこと「釣り業界のとってきたこれまでの針路は誤りだった」といっていただければ、すんなりと「21世紀の釣りのあり方」「ゾーニングの可能性」というテーマに入って、ある程度、身のある話し合いができたのではないかと思います。
定義をめぐる議論などに時間がいたずらに費やされ、流れが対決的に展開したという批判に対しては、パネラーのひとりとして参加された方にお詫びしなければなりません。同時に私たちは、日釣振サイドが終始、本質的な議論を避ける姿勢をみせたこと、大人でも解決できないほど複雑な問題を背負ったバス釣りを、判断力の未熟な子供たちの「自然教育」に活用していきたいなどと主張し続けたことについて、強い憤りを感じています。週刊朝日2月16日号で東京水産大学の丸山隆さんがおっしゃったように、まさに「大人として、やってはいけない行為が含まれている」と思います。
また、会場との総合討論において、バス釣り愛好家側から一言、という際に挙手された方が、じつは進行打ち合わせのとき日釣振常務理事・高宮氏と一緒におられた、明らかな「関係者」であると思われ、事前に原稿を用意されていたフシがあることについても残念に思います。会場には、テレビや雑誌でおなじみの著名なバスプロの方もおみえになりました。あの場合はそういう方の意見がふさわしかったと思いますが、彼らの間からはとくに挙手はなかったように記憶します(この2点に関しては、もし事実関係に間違いがあった場合お詫びいたします)。
繰り返します。私たちは、この問題をなんとかソフトランディングさせたいのです。しかしそのためには、バス釣り愛好家にも納得していただかなければならない社会的制約がたくさんあるのです。
ゾーニングの第一義は、バスの有効利用ではなく在来生物保護のための施策であること。ゾーニングは、バス対漁業資源、バス対在来魚だけの問題ではなく、トンボやゲンゴロウなどたくさんの在来生物とのゾーニングでもあること。
それについて誰もが合意できればゾーニングの実現はありうるが、水産庁や日釣振の案には残念ながらこの大事な理念がなく「バス有効利用案」にすぎません。現在の水辺環境のおかれた現状を考えたとき、とうてい認められる案ではないので、私たちは日本魚類学会、日本蜻蛉学会、日本鞘翅学会とともに、さる2月9日、水産庁に反対の申し入れをしました。
これが、あの日私たちが会場に伝え、そして話し合いたかったことです。
私たちは、日ごろ自然の中で遊ばせてもらっている者として、あえて火中の栗を拾いました。しかしながら、この栗、正直言って持て余しております。釣りマスコミも日釣振もバスプロも真摯にバス問題を考えるつもりのないことがわかった現在、私たちはこれから、いったい誰と「ゾーニング」について話をしたらいいのでしょう。そもそもこの議論の義務はどちらの側にあるのでしょう。
ゾーニングの可能性について、顔や名前のよくわからないネット社会で議論をするつもりはありません。傍観者としてでなく、自ら本気で模索したいと考えている方は、まずメールにて本名と所属、電話番号、連絡の取れる時間帯を鹿熊勤(かくまつとむ)宛にお送りください。直に話しをしましょう。
鹿熊つとむ
転載自由 (02.28記)
水温は北ノ岐と中ノ岐合流点の5m以浅で20℃以上であり、表層水温は25〜27℃であった。
刺網は延べ51回・28ヶ所で実施した。刺網でのオオクチバス採捕尾数は片貝沢で6尾、サゴイ沢で1尾であった。刺網での混獲魚は137尾あり、魚種別で見るとウグイが最も多く、次いで多いのがフナであった。
船上からの目視調査ではサゴイ沢でのみオオクチバスを発見でき、尾数は8尾でいずれも30・程度の大きさであった。そのうち1尾は水中でヤスを用い採捕した。潜水目視では片貝沢で1尾、サゴイ沢で数尾(船上目視と重複)確認した。船上の目視結果と同様にいずれの大きさも30・程度であった。また、6月の潜水目視結果と同様に幼稚魚は確認できなかった。
片貝沢の潜水目視では刺網・から1m以内でオオクチバスを確認しており、そのオオクチバスは刺網を認識している様子であった。サゴイ沢では、目視確認している場所に網を移動し採捕を試みたが、網周辺でバスが泳ぐものの採捕には至らなかった。そこでは石を投げ網に追い込もうと試みたが、オオクチバスは潜行したりして網から逃避していた。サゴイ沢の刺網・では、沖側の網の端に着いた大きな流木でオオクチバスを2尾確認しており、その状況から考えると刺網に沿ってバスが沖側に泳ぎ、流木に居着いていたと考えられる。なお、透明度はよく片貝沢で3m程度、サゴイ沢で2〜3mであった。
オオクチバスならびに再放流できなかった混獲魚の測定結果を表3に示す。オオクチバスの肥満度は平均で27.5であり、湖内の餌料環境の良さが伺える。雌の生殖腺重量比は4.8〜6.7%であり、また卵巣の状態からすべて産卵前の個体と判断された。
(新潟県内水面試験場 資料より転載)
新潟県内水面試験場HP >> http://www.pref.niigata.jp/naisuimen/nif.htm
8/26に内ノ倉ダム(新潟県新発田市)でバス駆除が行われました。
内ノ倉ダムは、新潟県で公式にスモールマウスバスの生息が確認されていたところです。
今年6月の内水試が行った調査結果から早急な対応が必要と判断され、関係5団体が協力し、刺し網や引き網などで駆除が行われました。
ここでは、バス駆除名目の釣り大会を開催したことがあります。残念ながら、あまり効果がなかったと聞いています。
今回の駆除では、スモールマウスバス284匹、ラージマウスバス13匹、ブルーギル234匹が捕獲されました。中には50cmを越える個体も。
スモールマウスバスの比率が多く、先住のラージマウスバスが少ない。(減った?)
バスが、バスを駆除する?
バス同士が共存出来ないとしたら、在来種と共存共栄出来るの?
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